
計測で築く安全な社会・新しい未来
事業内容

疲労度の定量化に向けたウェアラブル機器
生体電気インピーダンス法を用いた疲労度の定量化機器の開発に取り組んでいます。生体電気インピーダンス法は、時間的に変動する微弱な電気を通電して、生体組織の電気の通りやすさから、その組織の状態を調べる手法です。将来的には、整骨院等にある低周波治療器の機能を同時実装して、疲労度の回復まで行えるような機器を開発する予定です。
[研究経過]
筋疲労のメカニズムには諸説あるが、体内の各種イオンのバランスが変化して、筋肉の収縮及び弛緩が正常に行えない状態であることが考えられる。そこで、まずは、筋肉の収縮時と弛緩時のインピーダンスを1kHz~1MHzの周波数帯で取得し、その差異の確認に成功した。
今後、筋疲労の度合いとインピーダンスの関係性を統計的に分析して、解析手法の構築を行い、疲労度の定量化デバイスの開発を行う。

筋肉の収縮時および弛緩時のインピーダンス取得結果

開発デバイスモデル(市販のEMS機器に近い形状)

計測システムの受託開発・受託分析
包括的な計測システムの構築経験を活かして、お客様のニーズに応じた低価格でコンパクトな計測システムの受託開発を行います。各種モータを用いたスキャン装置や多チャンネル計測などお気軽にご相談ください。下記事例のように、カメラ等を組み合わせることで、ユーザビリティの高いシステムの開発にも対応します。
[開発事例]

二次元走査計測システム(高感度磁気センサによる磁気異物検出、電流経路映像化)
[特徴]
①キャリーケース等で持ち運び可能(本体3kg未満)
②PD65W以上のモバイルバッテリーで駆動可能
③磁気シールドが不必要な設計
④カメラ画像と測定結果の自動重ね合わせ機能(デモ動画参照)
※センサを変更すれば、磁気センサ以外のセンサでも走査測定可能です。
配線電流の計測デモ動画

60μm磁気異物の検出結果(カメラ画像との重ね合わせ)
共同研究

会社案内
代表挨拶
弊社は、2022年8月23日に「限りある資源を限りない未来へ」というコンセプトで、研究成果型ベンチャーとして創業されました。社会環境や時代の潮流によって求められことやその価値は変わるものです。可採資源の乏しい日本社会で現在求められているものは何でしょうか?
後退国とも揶揄される現在では、大きな国難に片足を踏み入れている状態です。また、情報化社会の発展で、既得権益や利己的な独占を利用した中間ビジネスや海外の成功事例に基づく模倣ビジネスが容易となり、虚構のビジネスモデルが乱立しているように感じます。しかし、現在、私たちに今一度求められている事は、先人達が日本を戦後復興から技術大国に押し上げたように、ある意味で”泥臭く目先の利益だけにとらわれない”実業にあると私は考えます。
学術研究界においても、現状を好転させるべく、産学連携制度やその施設の拡充が進められています。つまりは、基礎研究主義からの思考転換が研究開発の現場にも求められているのです。そのような時代の潮流に取り残されることのないように、社会実装を見据えた研究開発を行うことで、新しい産業の創出にまでつなげる会社を目指したいと考えています。
また、千葉工業大学は1942年(昭和17年)に高度な科学技術者を養成し、日本をはじめアジア諸国を豊かにするという社会的な要請を受け、「興亜工業大学」として創立された経緯があり、産学連携の取り組みを国内で初めて実施したとも言われています。弊社創業者が千葉工業大学の学生であるということにも何らかの縁を感じております。
創業して間もないこれからの会社ではありますが、今後ともますますのご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
株式会社ゼーベック
代表取締役 美馬 勇輝
会社概要
会社名 | 株式会社ゼーベック |
英文社名 | Seebeck inc. |
代表取締役 | 美馬勇輝 |
資本金 | 200万円 |
本店 | 東京都港区浜松町2丁目2番15号浜松町ダイヤビル2F |
役員紹介

代表取締役
美馬勇輝 Mima Yuki
2017/3 | 神戸大学大学院理学研究科化学専攻 博士課程後期課程 修了 [高分解能サブサーフェス磁気イメージングシステムに関する研究] |
2017/4 | ㈱Integral Geometry Science 入社 |
2022/12 | ㈱Integral Geometry Science 退社 |
2023/5 | 株式会社ゼーベック 代表取締役 就任 |
2014/6 | エレクトロニクス実装学会アカデミックプラザ賞 |
2015/11 | テクノ愛(テクノアイデアコンテスト)2015準グランプリ |
2016/3 | 平成27年度神戸大学学生表彰 |
2019/5 | 社長賞 株式会社Integral Geometry Science |

創業者・取締役
角 真輝 Sumi Masaki
2022/3 | 千葉工業大学大学院工学研究科 機械電子創成工学専攻修士課程 修了 |
2022/4 | 千葉工業大学大学院工学研究科 工学専攻博士後期課程 入学 |
2023/8 | 株式会社ゼーベック 創業 同社 取締役 就任 |

取締役
田中 一光 Tanaka Ikko
2021/3 | 千葉工業大学工学部機械電子創成工学科 卒業 |
2021/4 | 国内大手電機メーカー 入社 |
相談役
佐藤 宣夫 Sato Nobuo

2004/3 | 博士号取得 |
2005/4 | 京都大学 工学研究科 リーディングプロジェクト 産官学連携研究員 |
2007/4 | 京都大学 工学研究科 電子工学専攻 電子物性工学講座(松重研究室) 助教 兼 京都大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー |
2008/5 | 京都大学 工学研究科 電気工学専攻 電気エネルギー工学講座(引原研究室) 助教(5月1日) 2010年 日本学術振興会 海外特別研究員[若手研究者海外派遣事業] 【派遣先:Energy research Centre of the Netherlands】 |
2012/4 | 千葉工業大学 工学部 電気電子情報工学科 准教授 2013~2015年 千葉大学 工学部 画像科学科 非常勤講師 [画像解析/計測工学]) 2014~2015年 千葉大学 工学部 メディカルシステム工学科 非常勤講師 [電気電子計測]) |
2015/4 | 千葉工業大学 工学部 電気電子情報工学科 教授 |
2016/4 | 千葉工業大学 工学部 機械電子創成工学科 教授 |
お知らせ

この度、株式会社千葉銀行が主催する研究開発助成制度である「ちばぎん研究開発助成制度2023」において、弊社共同研究テーマが交付対象に採択されました。本件の共同研究先である学校法人千葉工業大学のご協力に改めて感謝申し上げます。
本件の採択に見合う結果が得られるように、事業化に向けた研究開発に精進して参ります。
研究テーマ:千葉県産かん水を利用した-50℃の低温耐性バッテリーモジュールの開発
ニュースリリースはこちらからご覧いただけます。